整体師が教える手のしびれ5つの原因と3つのセルフケアの方法
手のしびれで来院する患者さんが増えています。例えば、手を枕にして寝てしまった時、翌朝しびれて感覚がないという経験をした方もいるかもしれません。すぐに手の感覚が戻るような一過性のものなら問題がないかもしれません。しかし、ずっと手がしびれているようなら、何らかの体の不調かもしれません。長期間に渡る手のしびれをほっておくと、実は、大きな問題となることがあります。
手のしびれと言っても症状は様々です。
肩から肘がしびれる
両腕がしびれる
片腕だけがしびれる
指先に力が入りにくい
この記事では、手のしびれに悩んでいる方に、自宅できるストレッチ方法をお伝えします。
手のしびれがおこる5つの原因
手のしびれが起こる原因は、次の5つが考えられます。
1:寝違え
姿勢を崩して寝てしまうことによる「寝違え」によって、翌朝手がしびれていることがあります。慢性的に乱れた姿勢で寝る習慣を身に付けてしまうと、常に手がしびれている状態になってしまいます。
2:スポーツによる障害
スポーツや体を動かす仕事についている人は、急激に腕を動かすことで、神経や関節を故障することがあります。その結果、痛みが引かなかったり、腕に力が入らなくなることがあります。
3:同じ姿勢でいることによる筋肉の緊張状態
長時間パソコンに向かう仕事など、同じ姿勢を続けると、筋肉が収縮します。すると、筋肉が緊張状態になるので、血行が悪くなります。
腕や手にある神経は、首(頸椎)から出て、肩を通って腕や手の先まで伸びています。長時間の同じ姿勢で頸椎の神経が圧迫されると、血流が悪くなり、腕や手のしびれとして発症することがあります。
4:冷房により血管が収縮
血行が悪くなる理由に「冷え」があります。オフィスやカフェなど、強い冷房に長時間あたっていると、血管が収縮し、血流が悪くなります。特に、指先や足先のしびれは冷房による血管の収縮が原因であることがよくあります。
5:ストレス
ストレスは様々な体の変調の原因となります。ストレスによる手のしびれを訴える患者さんも少なくありません。ストレスは体のホルモンのバランスを崩すので、自律神経を失調してしまうこともあります。特に、細かな作業を行う人はストレスにより、指先のしびれを発症することがあります。
手のしびれをほっておくとどうなるのか?
では、手のしびれをほっておくとどうなるのでしょうか?ここでは、手のしびれによって起こる問題をご紹介します。
1:集中力がなくなる
手にしびれが続くと集中力がなくなります。その結果、仕事などのパフォーマンスが上がらず、ストレスが増大します。ストレスは次の体の変調を誘発していくという悪循環に陥ります。
2:眠れない
過度なしびれや痛みを伴うと、眠れなくなります。その結果、常に体がだるく、頭もすっきりしません。
3:ヘルニアを引き起こす可能性がある
ヘルニアは腰の痛みが原因となる椎間板ヘルニアが有名ですが、首(頸椎)で起こる頸椎椎間板ヘルニアという病気もあります。
首を後ろや横に倒した時に手や腕に痛みやしびれが出るという症状がある場合には、頸椎椎間板ヘルニアかもしれません。
4:脳の病気
脳の中で出血する脳出血やくも膜下出血でも手にしびれが起きることがあります。脳の感覚を支配している部分に出血によって障害が起こるとしびれが出るようになります。また、後遺症としても手にしびれが残ることがあります。見た目にわかるほど大きく手がしびれるので、精神的な苦痛やストレスを伴うことも少なくありません。
自分でできる手のしびれを改善する3つのセルフケア方法
ここからは、手がしびれた時に、自宅でできるセルフケアの方法をして簡単なストレッチをご紹介します。
手のしびれを改善するストレッチ1:力を抜いて腕を伸ばす
腕の前に伸ばして息を吐きながら、90秒間姿勢を保ちます。すると肩甲骨の間がゆるんできます。
手のしびれを改善するストレッチ2:肘を引いて肩甲骨を近づける
両肘を後ろにいて、肩甲骨を近づけるイメージをします。
一番気持ちがいい角度に調整して深呼吸を行います。
手のしびれを改善するストレッチ3:首を調整する
腕のしびれは骨がゆがんでいることが原因なので、自分で整える方法をお教えします。
首を右と左に倒して、気持ちもいい方に倒します。その際は、背骨をまっすぐにすることを意識してください。このまま90秒間首を倒します。その間に、筋肉が緩んできます。
90秒たったら、両手で頭を持ってまっすぐに持ってきます。頭の力を抜いて90秒姿勢を保ちます。
このストレッチで骨がまっすぐの状態になってきます。ゆがんでいる骨を調整するストレッチなので、反対側はする必要はありません。
詳しくは動画をご覧ください。
まとめ
いかがでしょうか?寝違えなどの手のしびれはついほっておいてしまいがちです。しかし、重大な体の変調が起こっているサインかもしれません。まずは、自宅で簡単にできるストレッチを毎日行ってみて、症状が改善しない場合は、専門家にご相談ください。
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金子 優陽

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