整体師になるには|資格よりも技術と集客力
将来に備えて、様々な資格を取る人が増えています。そんな中で、手に職を付けて安定した収入を得るために整体師を目指す方が増えています。
整体師は資格がなくても開業することができます。また、飲食店などに比べると初期投資が少なく、ランニングコストも抑えることができます。
しかしながら、開業しても思うようにお客さんが集まらない整体師も少なくはありません。
この記事では、整体師になるためには、どうすればいいのか、お客さんを集めるためにそうすればいいのかをお伝えします。
整体師とはどんな職業か?
まず、整体師とはどんな職業なのかをお話しします。
整体とは、読んで字のままですが、「体を整える仕事」です。
主な整体の種類は、
日本武術の流れを組む手技療法の整体
中国医学の流れを組む整体
欧米から伝わったオステオパシーやカイロプラティク
その他、様々な流派があります。
現時点で国家資格となっているのは、
・柔道整復師
柔道整復師は、一般的には「接骨院」「ほねつぎ」の名で知られている、医療保険の取り扱いも出来る医療職となります。
国家資格であるという点で、民間資格の整体やカイロプラクティックとは異なります。注射や薬に頼らず、人間がもともと持っている自然治癒力を引き出し、負傷部位の回復を手助けする仕事で、医師と連携することもあります。
目指せる職業としては、病院・診療所の医療スタッフ、接骨院開業、スポーツトレーナーなど多岐にわたります。
・あん摩マッサージ師
あん摩マッサージ師の主な仕事内容としては、患者さんの症状(肩こり、腰痛、頭痛など)を、徒手(あん摩・マッサージ・指圧)にて解消・軽減することを仕事としています。あん摩、マッサージ、指圧治療が行われる主な施設としては、治療院、介護施設、病院などです。またその他にも、スポーツ現場や美容、訪問在宅、企業内(ヘルスキーパー)などが考えられます。
・鍼灸師
鍼灸師は、長さ40ミリ~80ミリ、太さ0.17ミリ~0.33ミリの細いステンレス製の鍼を経穴に刺入し、患者様の体の改善を促す仕事です。また、艾(もぐさ)を用いて経穴に熱刺激を加える方法を用いることもあります。鍼灸院を開業することもできます。
欧米には8年制の学校があるカイロプラクターは日本では国家資格として認められていません。もちろん、民間資格を含め、無資格でも開業は可能ですが、どこかの機関でしっかりと勉強をすることをおすすめします。
整体師の資格を取得するためには何をすればいいのか?
結論から言いますと、日本において整体師になるためには、国家資格は必要ありません。
法律的には、医師や柔整師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の業務を侵さず、有害な行為をしない限り、職業選択の自由として認められています。
多くの整体師は民間のセミナーや講習や学校で技術を習得することで、施術しています。
セミナーは多種多様で、1日セミナーから3日間、半年、1年~2年間の学を提供するものがあります。
実際のところ、素人が1日セミナーを受講して翌日に開業することもできるわけです。極論を言えば、全くの我流でも開業することができます。
ただし、整体師が、病名をつけたり、「病を治します」とか、病が「治癒しました」「治りました」と称したりすることは医師法や薬事法違反となります。
また、整体師 という呼称自体が法的に定められたものでもありません。
ですから、肩書を「ボディー●●」「ビューティ●●」という具合に自由につけることも可能です。
整体師は、「接骨」「整骨」「〇〇療院」「〇〇治療院」という用語は、医師法で認められた病院と紛らわしいため、使用が禁止されているので注意が必要です。
当然の話ですが、整体の効果がなければ評判も悪くなるので、確かな技術を身に付ける必要があることは言うまでもありません。
整体師が身に付けたい知識
整体師さんが身につておきたいことは3つとなります。
1:整体の技術
整体の技術は様々ありますので、どれが自分に合っているのかと見極めることが大切です。特に民間資格の場合、患者さんによい効果を与えることができる技術を身に付けることが大切です。
また、整体師は体を使う仕事になるので、長く続けることができるように自分の体に負担の少ない技術をおすすめします。
2:体のメカニズムの知識
体のメカニズムはどの人でも一定なので、患者さんの体に触れる仕事をする以上、体の仕組みを知っておく必要がります。資格を取得するなら、体のメカニズムの授業があるところをおすすめします。
いきなり開業をするのではなく、まずは整体院に助手として勤務して技術を磨くこともできます。しかし、整体院によっては雑用が多く、技術を教えてくれないところもあるので、就職先も検討が必要です。
ここでは例として、ぎっくり腰の仕組みと改善方法をお伝えします。
3:接客と集客方法
整体師は単に患者さんに施術をすればいいというものではありません。気持ちよい接客で患者さんにリピートしていただくためには、コミュニケーション力が大切です。
また、患者様にきていただくためには、技術・知識だけでなく集客力がポイントになります。
いわゆるマーケティングと呼ばれるものですが、ホームページ、チラシの作成など、ビジネスとして成功させるポイントを押さえておくことも大切です。
集客の方法を教えてくれる団体であれば、さらにスムーズに開業をすることができます。
整体師として開業するための必要資金
整体師としての開業資金は、スタイルによって異なります。
1:自宅の一部を使って開業する場合
初期費用が少なくて済みます。
設備費用のみで開業をすることができます。ネット通販などで備品を揃えることで、費用を抑えることができます。ただし、ベットなど、質の悪いものを置くと評判に関わりますので注意が必要です。
また、広告宣伝費を忘れないでください。看板、チラシなど宣伝をしなければ、患者さんは整体院の存在に気づきません。
2:マンションやアパートを借りて開業する場合
物件を契約するにあたって、敷金や保証金など家賃の5~6ヵ月分を用意します。
住居物件の場合には、商用や法人契約によって営業できないこともあります。
家賃10万円の場合、敷金や礼金、設備、内装、引っ越し費用などを含めて100万円ほどで開業することもできます。
3:店舗を借りて開業する場合
店舗用の賃貸物件の場合、保証金や敷金で10~15ヵ月分の費用が必要になることもあります。
家賃10万円の場合には、200万円程度の費用は必要でしょう。当然その金額も審査、契約条件、住居物件によって異なってきます。ショッピングモールやテナントビルなど、商業施設として好立地な物件は、集客では有利ですが、それだけ費用も大きくなります。
整体師の収入は?
整体師の年収は、
勤務整体師で平均年収180万円~240万円
開業整体師で平均年収240万円~700万円
と言われています。
ただし、平均はそれほど意味がありません。儲かっている人もいればそうでない人もいるので、サラリーマンの所得のようにバランスが一定ではないからです。
開業をしたら、どれだけよいサービスを提供してお客さんを獲得するかが勝負のカギとなります。整体師さんの中には、1000万円をはるかに超える人も少なくはありません。
儲かっている整体師の見分け方としては、駅近くの便利なところに整体治療院があって、継続的に営業をしていれば、そこはそれなりの収益を上げているということです。料金設定もお客様にとって高すぎないということが予想できます。開業を考えたら、整体院をリサーチしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、整体師になるためのポイントをまとめました。
1:長く続けることができる技術を身に付ける
2:体のメカニズムについての知識を身に付ける
3:接客力を高めるコミュニケーション力
4:集客を学ぶ
5:資金の準備
となります。ぜひ、しっかり研さんをして、患者様に喜んでいただける整体師になってください。
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金子 優陽

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